月よみが教えてくれることは二つあります。
ひとつは、あなたの性質、体、才能、ご機嫌でいられる方法などを導き出すもの。月よみは、生まれ持ったあなたをよみ解きます。
もうひとつは、「今」という時の、過ごし方、からだケアの仕方、ビューティーケアの仕方、心の動きやすい傾向などをよみ解くこと。月のリズムに乗って今日という日をより快適に暮らす方法をよみ解いていきます。
二つの方向から自分を見つめることで、自らのペースで月のリズムに乗ることとなり、無理が少なくなり、とても生きやすくなります。
ご存じのように、日々満ち欠けしている月。
その形によって、月は様々なパワーを私たちに降り注いでくれています。
たとえば、新月なら物ごとをスタートさせる力。
満月なら完成させる力。
満ちていく月は、必要なものを引き寄せ身につけることを助け、欠けていく月は、不要なものを見極めて手放していくことを助けてくれます。
これらを私たちの毎日に取り入れていくことで、人生がスムーズに豊かに回り始めるのです。
一般的に広く知られる星座占いは「太陽星座」によるもの。生まれた時の太陽の位置をもとに、その向こう側にどんな星座があったのかで決まります。
それに対して「月星座」は、生まれた時の月の位置をもとに、その向こう側にどんな星座があったのかで決まるものです。
太陽星座からは、恋愛、仕事、金運などその人全体の社会的な活動に関することがわかるのに対し、月星座からは、感情、心の様子などその人の内面がよくわかります。
つまり「太陽星座=外側のあなた」、「月の星座=内側のあなた」ということ。
目に見えて他人から評価される機会も多い外側のあなたに対し、感情、心の様子、心の癖といった内側のあなたは目には見えにくいもの。
それを月によって知ることで、自尊心を高めたり、より幸せに生きるヒントを得ることが出来ます。
また、月星座はそれぞれ、体の各部位に対応しています。
その日、月のいる星座に対応した体の部位には特別なエネルギーが降り注いでいます。
これを健康づくりや美容に活かしていくのも月よみのエッセンスのひとつです。
宿曜経は今から約3000年前にインドで暦として発祥したもので、月の運行と太陰太陽暦をもとに27宮に当てはめ、性格、相性、運勢、日々の吉凶を占うものです。 日本には、今から約1200年前に弘法大使空海により持ち帰られ、政治などの判断材料に使われるようになりました。
宿曜占星術では、生年月日により導き出された27宮によってその人の性質や運勢がわかりますが、とりわけ注目したいのはそれを用いた相性診断。
相性をいい・悪いだけで片付けず、どんな関係であるのか、どんなコミュニケーションを心掛ければ円滑な関係が得られるのか、といった見方で捉えていることがとても現実的で、人生に活かしやすい占術だといえるでしょう。